建築士になるまでに

建築士になるまでに

「けんちく」のプロを目指して

家を買う前に必ず知っておくべきこと

皆さん、こんばんは。mitsukiです。

 

この業界で働くに連れてだんだんわかって来たことがあります。

 

私は甘かったと。


業界の商習慣をなにも知らずに、ただただ理想論を唱えていただけでした。

 

今回言いたいことはこの一点だけです。

 

「お施主さんは敵だらけ

 

まさに四面楚歌です。

 

 

適正価格ってなに

 

以前こんなことを書いた記憶があります。

 

「工務店と一対一でつながっては危険!皆さん、ぜひ相見積もりをしましょう!

いくつかの工務店に見積もりを出すことで初めて適正価格で家が建てられます!」

 

なーんて。

なんと甘っちょろいのでしょう。

 

あまりに世間知らずさに反吐が出ます。

私の希望的観測をあざ笑うかのように現実は真逆でした。

 

家を買おうとするお施主さんが見比べている各工務店のお見積もり。

それは意図的に操作されてはじき出された金額の可能性が高いです。

 

ケース①:工務店同士が結託

 

家のお見積もりが出されたとき、基本的にはトータルの金額が最も安い見積もりが採用されます。

つまり最も工事金額の低い工務店が家を建てる権利を得るのですね。

 

家を建てればメンテナンス工事とは比較にならないお金が会社に入ります。

経営的にはまさに万々歳。どこの会社も一生懸命見積もりを頑張ります。

 

しかし3社も4社も見積もりをしておいて実際に家を建てれるのはひとつの工務店だけ。

 

それが毎回指名を逃しているようでは会社の経営が心配になる社長がいてもおかしくはありませんよね。

 

それを踏まえて、例えばこんなケースが挙げられます。

 

Aさんの家はX工務店が受注しましょう。
そのためにY工務店Z工務店X工務店が一番安くなるように協力しましょう。

 

次にBさんの家はY工務店が受注しましょう。
そのためにX工務店Z工務店Y工務店が一番安くなるように協力しましょう。

 

次にCさんの家はZ工務店が受注しましょう。
そのためにX工務店Y工務店Z工務店が一番安くなるように協力しましょう。

 



 

以下ループします。

 

言ってしまえば談合です。

工務店同士が、お互いに経営を守り合うために結託するのです。


新国立競技場でも話題にあがりましたが、このご時世に平然と行われています。相変わらず古臭い。

  

相見積もりは何よりも各工務店がつながっていないことを前提としています。

しかし悲しいことに、その前提を破って平然としている工務店がいるのみまた事実。

 

この場合自由競争なんてあったもんじゃありません。

みな、お互いが一歩抜け出さないために監視し合っているのです。 

 

当然そこに顧客満足なんていう言葉も存在しません。

彼らの目線は常に内側に向いており、その頭に中は自分たちの保身のことでいっぱいです。

 

ケース②:設計士が指示

 

次のケースはもっとタチが悪いです。

なんせ設計士が金額を操作するのですから。

 

この場合はお施主さんの予算を設計士が工務店に耳打ちして、工務店はその予算ギリギリか少しだけ超えたラインを提示してきます。


もしくは経験のある設計士であれば、自分の設計がおおよそどのくらいの金額になるかは検討が付くので工務店に教えるまでもなく予算のラインを狙うことができます。

 

そもそも不思議に思ったことはありませんか?

 

お施主さんは間取りと予算しか伝えていないのに、なぜいつも工事金額は予算スレスレなのでしょう。


出てきた見積もりが予算を大幅に下回るケースがあってもいい筈です。

 

しかしそんなケースが一度でもあったでしょうか。多分無いと思います。

 

これは工事金額が低くて喜ぶのはお施主さんだけ、という事実に由来します。

 

設計料は工事金額の◯◯%

 

日本において建築設計料というものは、おおよそ「工事金額の◯◯%」という算出の仕方が一般的です。

 

一般的な相場は8~13%あたりらしいです。

 

例えば10%の設計料取る事務所があったとして、3000万円の工事費なら300万円をお施主さんからいただきます。

 

これを高いと捉えるか低いと捉えるかは人それぞれですね。

 

しかし住宅一戸であれば基本設計から実施設計まで、打ち合わせも含めたら3ヶ月~半年ほどはかかります。

その間の事務所の経営を考えたら、それくらいの金額はいただいて然るべきだと個人的には思います。

 

しかし問題はそこではありません

 

ここで注目してほしいのは、工事金額が高くなればなるほど設計料も比例して上がるということ。

 

つまりお施主さんの希望がなんであれ、予算があればそこを目いっぱい突いた方が、何なら予算なんて超えてしまった方が設計士さんは潤うのです。

 

これから家の購入を考えている人、もしくは既に設計士と打ち合わせをしている人がいればこの事実をしっかり認識してほしいと思います。

 

これを踏まえれば設計事務所の人間だからといって、彼らを手放しで信用することはできないはずです。

 

もちろん設計士をまるっきり信用するなという話ではありません。

しかし彼らも人間です。

 

お施主さんができるだけ安い家を建てたいのと同じように、彼らもまたできるだけ多くの設計料をいただきたいと考えるのは至極当然なことではないでしょうか。

そこに良いも悪いもないと思います。

 

ただ、それでも敢えてこの言葉を送ります。

 

「敵は味方のふりをする。」

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少し冗談が過ぎましたかね。笑

 

しかし言いたいことは何かというと、まずはお施主さん自身がしっかりとした家の知識を身に付けてほしいということ。

その上で家の購入に臨んでほしいと思います。

 

ただそれでも、どうしても設計士の専門的知識が必要になる場面も出てきます。

そのためにも長い日数をかけて、本当に信用できる設計士を探しましょう。

 

 

まとめ

 

今回は問題を提示するだけして、あまりはっきりした解決策を提示できませんでした。

じゃあ実際どうすればいいんだよ!と思った方もいることでしょう。

 

なんだが問題を散らかしたまんま終わってしまったような…

そこは素直に謝りたいと思います。

  

それでも私はこの汚い業界の表も裏も、酸いも甘いも知ってほしいという思いが根っこにあります。

自分がお客さんの立場なら、そんなこと知らずに家を買ってしまったら後で絶対に後悔する自信がありますので。

 

その上でお客さんに判断してもらいたいです。

 

ちなみに家の適正価格の調べ方については、近いうちにまたその方法を記事にしたいと思います。

これはちゃんと実在しますのでご安心を。笑

おわりに

 

突然ですがお礼があります!

 

というのも、お問い合わせページを設けてひと月が経ちました。

 

最初はどんな罵詈雑言を浴びせられるかと心配な面もありましたが、全然そんなことはなく。

励まされるメッセージをいただいて、執筆者冥利に付きます。

 

疲れた身体に本当に沁みますし、感謝してもし切れません。

この場を借りてお礼を言わせてください。

 

本当にありがとうございます。

 

ただ悲しいことが一点、お礼のメッセージを返したくてもアドレスが間違っていて送れない方がいたり…

ちなみにメールアドレスは入力必須ではありませんのでご安心を。笑

 

これからも当ブログを宜しくお願い申し上げます。

 

それでは。